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おぶせ環境人インタビューvol1.まちづくり委員会・環境部会長 OBUSE Meguru Lab.代表工藤陽輔(くどうようすけ )さん

長野県小布施町

環境・農業・食育を子どもたちと!
「生ごみで土作りをして、小布施丸ナスを育てるプロジェクト」
 
 
 このnote連載では、環境に取り組んでいる小布施町民の方達を取材し、活動を知ってもらうためのインタビューを実施していきます。今回、第一回目としてお話を聞いたのは、まちづくり委員会の環境部会長であり、微生物農法でりんご、桃、プルーン、野菜などを栽培している工藤陽輔さんです。様々なプロジェクトに挑戦してきた環境部会の歴史の中でも、特に子どもたちと一緒に取り組んできた「生ごみで土作りをして、小布施丸ナスを育てるプロジェクト」について聞きました。

ー環境部会に関わることになったきっかけは何ですか? 
工藤 環境部会が生ごみの削減に取り組みはじめたのは、約10年前からです。当時は大学時代からの友人である鈴木宏道さんが副部会長を務めていて、そのご縁で私も町内に移住・就農し、環境部会にも参加し始めました。部会では、以前から栗ガ丘小学校の4年生を対象に町の郷土を学ぶ一環として「小布施丸ナス作り」を実施していましたが、どうせなら「生ごみを活用して土をつくるところからはじめましょう」と提案しました。町から出る生ごみの量を減らすには、大人たちの行動を変えることも大切ですが、子どもたちが早い段階から生ごみが良い肥料になることに気付いて、それを実践する機会は大きな経験になると思ったからです。
 
ー実際に授業はどんな様子なのですか? 
工藤 4年生が取り組んでいる土作りの授業はこんな手順で進みます。まず、児童たちは家庭で出る野菜の皮や芯などの生ごみを数日分ためておいて、学校に持ってきます。ブルーシートに生ごみを並べて、観察してみると、まだ食べられるものが多いことに気づく子どもたち。これらをごみにすると焼却されること、水分の多い野菜を焼却するには多くの燃料を使用することで余計に環境負荷を与えることを伝えると、驚きの声が上がります。そもそも野菜の皮や種などはとても栄養価が高く、工夫して食べてしまえば、ごみは出ないし、栄養を摂れて一石二鳥なんです。
   
 その後、児童たちは生ごみと微生物の塊である「菌ちゃんボカシ」を混ぜて、それから畑に入れます。その生ごみを、微生物たちが分解しはじめます。混ぜてから数日後に、子どもたちが土を触ると「ホカホカ」と温かさを感じて驚きます。これは、微生物たちが「おしくらまんじゅうをしている状態」で、発熱している熱なのです。一ヶ月もたてば、生ごみはすっかり消えて、栄養たっぷりのふかふかな土ができていきます。こうして無事に土作りができると、いよいよ丸ナスを植える段階に入ります。植えてからも、毎週のように児童たちと一緒に丸ナスの発育を見守っています。
 
ー丸ナスの収穫はいつごろですか?
 丸ナスが収穫の時期を迎えるのは、毎年7月ごろです。子どもたちは自分たちが育てたナスと、市販のナスを生のまま食べ比べをしてみます。すると、自分たちが作ったナスの美味しさに心底感動します。そのナスを使っておやきをつくって、食べることで、プログラムはフィナーレです。(コロナ禍で食べ比べやおやきづくりは見合わせ中)

 
ー取材後記
 「ナス美味しかったよ!」、そんな子どもたちの声が毎年届きます、と嬉しそうな工藤さん。野菜嫌いだった子たちが、何人もこのプログラムに参加したあとに、野菜が食べられるようになったといいます。環境部会では、この授業が4年生だけで終わるのではなく、5年生、6年生とつながるようなものにできないか、これから取り組んでいきたいそうです。

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執筆者 税所篤快 (小布施町ゼロカーボン推進員)


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