私たちが「小布施バーチャル町民会議」を開催する理由
小布施町は長野県北部に位置する人口1.1万人、面積19km^2の小さな町です。しかし、これまで世界中の大学生と日本の高校生が出会うサマースクール「HLAB」や、町外の若者が将来の町のあり方を考え発表する「小布施若者会議」など、積極的に町外、国外の人も巻き込んだ町づくりに取り組んできました。
そしてコロナ禍で人の移動の在り方が大きく変わった今、新しい「地方」と「都市」の在り方を実験するべく、2021年2月から3月にかけて「小布施バーチャル町民会議」を開催することにしました。
バーチャル町民会議って何?
では一体、その「バーチャル町民」が集う「小布施バーチャル町民会議」とは何なのか、ご説明しましょう。
「小布施バーチャル町民会議」とは、小布施の重要なテーマを題材に、全国から集う参加者がつくりたい小布施の未来を構想するオンラインプログラムです。
参加者は4回のセッションに渡り、地域で活動する方々へヒアリングを行い、チームでも議論をしながらテーマへの理解を深めていきます。そのうえで、理想的な町のあり方や地方への関わり方を考えます。
会議は、以下の日程での実施を予定しています。
4日程全てオンラインで実施しますので、場所を問わずどこからでもご参加いただけます。
何を話し合うの?
小布施バーチャル町民会議のユニークな点は、実際に地域で活動する人が「テーマオーナー」として参画し、いま取り組んでいること・困っていることを題材として取り上げていることです。参加者が構想するアイディアは、「テーマオーナー」を起点として、実際のまちづくりに活かされていく可能性を秘めています。
今回の会議では、以下の3つのテーマを取り上げます。
①関係人口:「つながり」を止めるな!
観光以上、移住未満とも言われる「関係人口」。人の往来が制限される今、小布施の魅力をオンラインでも味わえるようなコミュニティの構築を目指し、「バーチャル町民制度」の今後を考えます。
詳しくは、こちら。
②教育:小布施を舞台に考える、新時代の学校教育
全国の小中学校でタブレット端末等の導入が進められている一方で、学校現場からは活用方法が分からないといった声も上がっています。児童・生徒・教職員が前向きに生活できるようなアフターコロナの学校教育を構想します。
詳しくは、こちら。
③観光:「コンテンツ消費」から「つながる観光」へ
年間100万人の観光客が訪れる小布施町。インバウンド需要増加、エコツーリズム、ワーケーションの普及など、観光のあり方も変化するなかで、町民ではない参加者だからこそ提案できる小布施らしい観光を考えます。
詳しくは、こちら。
どのテーマも、これまでの常識が変わってしまった現代において、ホットなトピックばかりです。テーマの詳細やテーマオーナーについては、今後noteで紹介していければと思っています。
なぜ今開催するの?
では、なぜ今「小布施バーチャル町民会議」を開催するのか。その理由は3つあります。
①地方への関心の高まり
コロナ禍になってから地方に移住したという事例がメディアでも取り上げられています。リモートワークの浸透に加え、「密」である都市部に比べて「疎」である地方の価値が再認識され、地方への関心が高まっているようです。
②往来が制限されるもどかしさ
その一方で、往来自粛要請が出されたりしており、「小布施に行きたい/関わりたいけど、どうすればいいのか分からない」といった声も聞かれます。小布施で活動する私たちも、「小布施においでよ」と気軽に言えないもどかしさを感じていました。
③新しい取組みの始まり
そんな中でも、小布施では様々な変化とともに新しい取組みが生まれています。今年度から立ち上がった総合政策推進室もその一つ。今後どんな町をつくっていきたいか、共に考え、共に進めていくことができる仲間を求めています。
こうした流れのなかで、小布施に来ることが難しくても、オンラインでつながり、町のこれからを語り合うことができるのではと考え、「小布施バーチャル町民会議」を開催するに至ったのです。
どうやったら参加できるの?
よくぞ聞いてくれました!
興味を持っていただいた方は、是非こちらの募集要項をご確認のうえ、ご応募ください。
2021年1月11日(月・祝)が応募の締め切りとなっています。
「もっと小布施バーチャル町民会議について知りたい!」という方は、ウェブサイトも是非ご覧ください。また、Facebookでも発信しているので、そちらも併せてチェックしてみてくださいね。
たくさんの「バーチャル町民」の皆様とお会いできること、楽しみにしております!