やってみたいことに挑戦する。|過去参加者インタビュー(坂巻渚さん)
2021年に続き2回目の開催となる「小布施バーチャル町民会議」。
1回目となった小布施バーチャル町民会議2021に参加した坂巻 渚(さかまき なぎさ)さんに、どんな活動をしたのかなどについてお話を伺いました。
小布施バーチャル町民会議2021 参加者
坂巻 渚さん(参加テーマ:観光)
インタビュアー
髙津 ひかり(小布施町出身)
坂巻さんの出身、これまでのキャリア
― 坂巻さんのご出身とご職業を教えてください。
坂巻さん
「小布施町出身で、大学入学を機に上京して10年ほど東京に住んでいました。
大学卒業後は広告代理店で働いていました。ハードワークで、深夜遅くまで働くような生活でした。もともと海外旅行が好きだったことや留学の経験もあって、将来的に場所にとらわれず好きなところで働いたり生活したりしたいと思っていました。20代後半には大好きなオーストラリアと日本とを行き来するような生活スタイルを始めました。
結婚を機に、夫婦ともに旅行や広告系のフリーランスとして働いたり起業したりと、柔軟な働き方で仕事をしながら旅をするという生活スタイルを送っています。新型コロナウイルス感染症が流行する前はオーストラリアを中心に世界中を旅していましたが、現在は長野を拠点としつつ、日本国内を転々としています。」
「小布施バーチャル町民会議」への参加のきっかけ
― 世界中を旅していたとのことですが、小布施バーチャル町民会議に興味をもったきっかけは何でしょうか?
坂巻さん
「もともと小布施が好きだったことに加えて東京から小布施への通いやすさもあって、自由な働き方ができるようになってからは1~2か月に1回は小布施に帰ってきていましたね。
新型コロナウイルス感染症の流行を機に、長野へUターン移住するようになりました。小布施町では小布施若者会議をはじめ、東京にいても耳にするほど熱心にまちづくりの取り組みをしていることは知っていたので、何か関わってみたいと思っていました。移住するまでは小布施町の取り組みに関わるというようなことはありませんでしたが、ワークプレイスとして利用していたハウスホクサイのオーナーさんに小布施バーチャル町民会議が開催されることを教えてもらい、参加を決めました。」
バーチャル町民会議での活動
― バーチャル町民会議では「観光」というテーマに参加されていたと伺いましたが、どんな話し合いをしましたか?
坂巻さん
「インバウンド向けのプロモーションの仕事をしていたこともあって、もともとまちづくりや自治体の観光づくりに興味がありました。また、私自身が観光をする中でもその土地の自然には興味がありました。
小布施バーチャル町民会議でもちょうど、“いかに環境を意識した観光地をつくれるか”というテーマを取り上げていました。
それに加えて、“小布施に住んでいない人をその取り組みにどう巻き込めるか”という関係人口創出の取り組みも絡めて話し合いをしました。」
― 話し合いの結果、提案されたアイディアがプロジェクトとして立ち上がっていると伺いました。
坂巻さん
「栗などの小布施町の特産品を活かして、クラフトビールを造るというプロジェクトがその一つです。このプロジェクトには、小布施に住んでいない方でも楽しめる要素はもちろん、長い時間をかけて小布施に関われるようにという思いも込められています。また、栗菓子を製造する過程で発生する廃棄物なども利用して醸造するなど、環境に配慮したサステナブルな要素もあるんです。
それと、“小布施町の暮らし”を体験するというコンセプトのもと、農業体験のプロジェクトも立ち上がりました。農家さんと一緒に畑の野菜を採ってその場で食べたりする、単なる町での食べ歩きでは体験できない観光プログラムです。
小布施への移住者や、長く小布施町に関わっている方は、銘菓店が並ぶメインの通りで見つけることができるような魅力だけではなく、もっと違った魅力を見つけていると思うんです。それを観光客の方にも知ってもらいたい、そんなプログラムづくりを目指していました。」
― 活動の中でも印象的なことはありますか?
坂巻さん
「仕事の話をしなかったのが印象的でした。普段働いていると、自分ができることに対して何かを求められますよね。小布施バーチャル町民会議では、できることではなくやってみたいことを基準にテーマを選べましたし、得意不得意関係なく自由に興味のあることに突き進むことができたので新鮮でした。
もっと考えたい、話し合いたいというグループの熱量がすごかったのでプログラム外で自主的に時間を取ってディスカッションもして、思ったよりも10倍濃密な時間を過ごせました。」
― 小布施バーチャル町民会議への参加の前後で小布施に対する思いなど、何か変化はありましたか?
坂巻さん
「これまで以上に環境を意識して生活するようになりました。
というのも、小布施バーチャル町民会議への参加をきっかけに小布施町の取り組みに関わることになりました。「グリーンデスティネーション」というプロジェクトチームの一員として、行政や地元企業、住民の方々と連携しながらサステナブルな観光地にするべく国際基準を満たしているかを調査したり、企画を立ち上げたりしています。
小布施町に関わるようになって、先進的な取り組みなどおもしろいことをしているのが以前にも増して分かるようになりました。ますます小布施の可能性を感じるようにもなったので、もっと小布施町に関わっていきたいとも思っています。」
「小布施バーチャル町民会議」参加を検討されている方へ
坂巻さん
「小布施町は、まちづくりのために、色んな角度から興味を持った面白い人たちが集まっている町です。そんな人たちと、やってみたいと思うことに挑戦できるのもこの町の特徴の1つなので、ぜひこの機会を利用してもらえたらと思います。
小布施バーチャル町民会議では、いろんな人と一緒に何かをつくり上げる中で、一人では思いつかないような斬新なアイディアに触れることもできます。そういったアイディアが小布施の魅力と融合されて形になっていく過程を見ることができ、貴重な体験になるのではないかと思います。まちづくりの経験の有無に関わらず、運営チームも小布施の方々もあたたく受け入れてくれ、また素敵な仲間もできるので、興味がある方はぜひ気軽に参加してみることをおすすめします。」
「小布施バーチャル町民会議」は、坂巻さんのように小布施に愛着を持っている方や小布施に興味がある方が、小布施に住んでいても住んでいなくてもやってみたいという思いでアイディアをかたちにすることができる場になっているようです。
2022年の小布施バーチャル町民会議のコンセプトやテーマについてもっと知りたい!という方はこちら↓の記事もご覧ください。
小布施バーチャル町民会議では、2022年1月16日(日)まで参加者を募集しています。小布施のことをもっと知ったり、小布施町の取り組みに関わることができたりする絶好の機会です。
たくさんのご応募、お待ちしております!
【小布施バーチャル町民会議の詳細、応募はこちら↓】
執筆:髙津ひかり
撮影:髙橋郷