おぶせじん 5月号
こんにちは。小布施町とつながるマガジン「おぶせじん」編集室です。
小布施町は、町制が施行されて今年で70周年を迎えます。
それを祝して今回の「おぶせじん」では、「町制施行70周年」を特集します。
先月に続いて周年記念の話題となりますね。
タイトルだけ見ると“お堅い印象”を受けますが…惑わされず、ぜひご一読ください!
【特集】町制施行70周年
今から70年前の1954年と聞いて、どのような年だったか思い浮かびますか?
会社員の初任給は1万円に届かず、テレビの大部分がアメリカ製で30万円近く…自動洗濯機・冷蔵庫・掃除機が「三種の神器」と呼ばれる時代です。
そんなご時世に都住村と合併して今の小布施町となり、今年が70周年の節目。この先10年、20年と続いていけるよう、コンセプトと記念ロゴを作成しました。
コンセプト
『守り、繋ぎ、変わる、次の10年へ ~これからの「小布施らしさ」を描こう~』
記念ロゴ
「おぶせ花と緑のフェスタ」
前述のコンセプトとロゴマークを掲げながら、年間を通じて特別記念事業を実施します。
直近では、6月に「おぶせ花と緑のフェスタ」が開催予定です。
※オープンガーデンとは自宅の庭を開放し、家族、友人・知人など関係なく出入りできる庭です。
登録制となっていて、登録者をオーナーと呼び、目印として看板が立っています。下図もご参照ください。
小布施を「花のまち」として盛り上げたい
今月号は、このイベントに対する思いや経緯を、発起人である中田このみさん(小布施町役場)に伺ったお話をご紹介していきます。
<プロフィール>
名前:中田 このみ
所属:産業振興課/商工振興係(2021年4月〜2024年3月)
総務課/広報情報係(2024年4月〜現在)
ー 花を中心としたイベントとなった経緯は?
小布施町は「栗と北斎と花のまち」とうたっているのに、「花」の部分はあまり知られていないことが残念だし、悔しいという気持ちがありました。
ー イベントそれぞれの意図・背景は?
「おぶせオープンガーデン花巡り」については、コロナ前は実施していたそうです。
外部から問い合わせがよくあったので、新たに実施というより復活させたと言った方が正確かもしれません。
100を超えるオーナーさんや20年以上継続しているオープンガーデンは小布施以外になく、日々手入れをして、迎え入れる準備をしてくれているオーナーさんのためにも、たくさんの人に見に来てもらいたいです。
「おぶせ花回廊」は、ネーミングそのままなんですけど…「善光寺花回廊」からとっています。
善光寺の花回廊に使われている花苗たちは、「おぶせフラワーセンター」で育てられたものだと町外はもちろん、実は町内でもほとんどの人が知らないんです。
小布施で育てた花苗を善光寺でふんだんに使用して、町内でやらない手はないと思い、花回廊を町内にて実施したいと考えました。
その花たちを育成している「おぶせフラワーセンター」の頑張りを、もっと町内外に認知してもらいたい想いから「フローラルガーデン」での「花と緑のマルシェ」開催へと派生します。
このマルシェに花の商品や作品を町内のもの限定で集約することで、「フローラルガーデン」のさらなる魅力を町民のみなさんと一緒につくりながら、これだけ花に関係している人たちがいるということ、そして「小布施は花のまちでもある」という認識も高めたいと思っています。
本当は玄関口である駅前を歩行者天国のようにして、屋台を出したり、人が集えるにぎわいの場にしたかったんですけど、それはなかなか難しく…
ー 最後に一言
町内の人たちが大事にしているものを、もっと大事にしたいですし、もっと多くの人に知ってもらいたいです。
この4月に異動があり、イベントを提案しながらも運営に関われなくなってしまいましたが、記念事業が成功できるよう広報としてできることを精一杯やろうと思っています。
NEWS
小布施のご当地マンホールカードができました
小布施町滞在中に葛飾北斎が描いた「上町(かんまち)屋台天井絵 男波」をモチーフにしたマンホール蓋がカードになりました。
マンホールカードとは、下水道への理解・関心を深めてもらうためのコミュニケーションツールとして「下水道広報プラットホーム(GKP)」が、地方公共団体と一緒に発行しているものです。現在、全国696自治体・3団体のマンホールカードが制作されており、コレクターも増加しているようです。
これを機に全国のご当地マンホールカードを集めてみてはいかがでしょうか?
遊んで、食べて、買い物して…また遊べる「えばぐり市」
5/19(日)「えばぐり市」が開催されました。開始時間には、すでに駐車場が満車になるほど人気のイベントです。
総合公園の広い敷地に、キッチンカーやクラフトだけでなく、占いや整体といったお店が約130店舗ズラリと並びました。敷地内には芝生、噴水や遊具、バスケコート、ドッグランのエリアなどもあるため、お店をまわって、公園で遊んで、喉が渇いたらドリンクを買いにまたお店へ…と一日遊び尽くせてしまいます。
次回は来年2025年の初夏に開催予定とのことなので、今回残念ながら来場できなかった人は予定の確保をお早めに!
栗菓子の魅力を同世代へ届けたい
ネットと通信制高校の制度を活用したN高等学校、S高等学校。通称N/S高の生徒たちが、5/17(金)〜19(日)まち歩きも含めて桜井甘精堂のお店や工場へ足を運び、社員の人たちへインタビューするなど職業体験をしました。
最終日は桜井甘精堂の平山社長をはじめ一般観覧者に向けて、N/S高生と近い世代へ「甘精堂の栗菓子を広めるには?」をテーマに、4つに分かれたグループが各々プレゼンを行いました。
SNSでの発信の提案や手に取れるパンフレットの制作、発表の仕方に学んだことや体験したこと、N/S高生たちの発想力が加わり、聞いている側が多くを学べる時間でした。
せっかくできた小布施とのご縁。引き続き、N/S高の皆さんに足を運んでもらいたいですね。
ブーケづくりとティーパーティーで優雅なひととき
ドレスコードは麦わら帽子、場所は花と緑にかこまれたフローラルガーデンで、ブーケづくりと紅茶を楽しむ…
そんな優雅なイベントが、オブセ牛乳と小布施町振興公社との共催で5/19(日)に行われました。
参加者は自分で作った手づくりブーケを眺めつつ、この日のためにガーデン内のレストラン「花屋」に製作してもらったデザートプレートや数種類の紅茶とオブセ牛乳の組み合わせを味わいます。
みんな写真を撮る手とスイーツに伸びる手が止まらないほど、目でも舌でも楽しんでいました。
感想を聞いてみると「ブーケは簡単であっという間にできたけど、可愛くて満足いく仕上がりです。スイーツも、紅茶もおいしくて、とてもいい時間が過ごせました」とご満悦の様子。
今後は定期開催を予定しているので、Instagramをフォローして告知をチェックしてみてください。
小布施町で高校生向けサマースクールを開催!
長野県で開催12年目となるHLABサマースクール。今年は、小布施町と伊那市の2地域開催となり、募集人数も例年から30人増員の80人に拡大します。これにより、タイトルを「HLAB SHINSHU」と改めて開催します!
サマースクールでは、自己分析ワークショップ、海外大学生による授業、様々な分野で活躍する社会人との交流などの多様なプログラムを予定しています。全国から集まる高校生は、国内外の大学生メンターと一週間寝食を共にしながら学び合います。
〜大学生運営委員メンバーからのメッセージ〜
読者の皆様初めまして、大学生運営代表の平野と申します。
「HLAB SHINSHU 2024」では、これまでの規模を大幅に拡大し、より大きな多様性から学びを創出します。
私も2019年に参加した時には人生を変えるほどの衝撃を小布施町で受けましたが、それをさらに上回るサマースクールを届けます!よろしくお願いいたします!
興味のある方は下記リンクから説明会にお申し込みください!
■長野県内生向けオンライン説明会:6月9日(日) 20:00〜21:30
■高校生募集〆切:2024年6月16日(日)
町報おぶせ
町報おぶせ5月号でも、【特集】に掲載した70周年記念ロゴマークや「おぶせ花と緑のフェスタ」の開催日時や場所などについて掲載していますので、合わせてご覧ください。
掲載希望の方はこちら
「おぶせじん」への情報掲載を希望する方は、以下のフォームから申請ください。
編集後記
<執筆・編集 橋本 緑>
今年度限定とはいえ、もともとイベントの多い小布施で新たなイベントをやることの意図・背景、特に役場の人の考えを知れたのは良かったです。聞かせてもらったことを念頭に取材したうえで、広報していくのは伝わり方が違ってくるだろうなと感じています。
余談ですが、NEWSに掲載したイベントはすべて同日開催…それぞれに異なる楽しさを体感できた、やや忙しない1日でした。