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【あいうえおぶせ】 き号 急須

突然ですが、最近急須を使っていますか?
時代の変化とともに、近年では使用頻度が少なくなりつつある急須。

小布施町には日本中で唯一、急須のみを展示する「茶俚庵(さりあん)」という美術館があるんです。

「急須ってそんなに種類があるの?」と思ったあなた。

驚くことなかれ、急須の形は一般的によく見る、側面に持ち手がついた形の他に4種類もあり、さらには焼き方の違いやデザインによってその外見は千差万別。

急須をつくるときに使用する土の鉄分がお茶に溶け込むので、同じお茶でも急須によって味が変わるそう。
それゆえ、「お茶が美味しくなる」という魔法のような急須があるというのでこれまた驚きです。(土に鉄分が多い萬古焼や常滑焼の急須が特に美味しくなるそう)。

ご主人の神戸能歩維(かんべのぶただ)さんは現在86歳。

もともと、能歩維さんのお父さんが趣味で急須を集めていたのをきっかけに興味を持ち、ご自身も収集を始めたのだそう。

平成元年には「急須の良さを知ってほしい」と、ご自宅の庭の土蔵を改造してコレクションルームをつくりました。

こちらに展示されている急須は200点ほどですが、土蔵の2階やご自宅にあるものを合わせるとコレクションの数は400点以上!

能歩維さんいわく、急須は使ってこそ価値のあるもので「用6・美4」の割合で使い勝手が良いことも大切なのだとか。所有品は全て一度は使っているとのことです。

さあ、急須をもっと知りたいと思ったら茶俚庵へ。
希望があれば縁側でお茶を出してくれますよ。

オープンガーデンのお庭を見ながら急須トークをすれば、あなたも急須の魅力にとりつかれてしまうかも⁉︎

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※掲載内容は刊行当時のものです。情報が最新ではない場合がありますのでご了承ください。
※noteでの掲載のため、一部内容を編集しています。

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