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おぶせじん 10月号

こんにちは。小布施町とつながるマガジン「おぶせじん」編集室です。

毎年イベント盛りだくさんの10月は、町が一番にぎわう季節。
そこへ加えて新たなプロジェクトの始動…
今月号は、その新たな動き「ミライ構想カレッジ」について特集します。


NEWS

1.10年に1度だけ登場する町宝「祭り屋台」が六斎市で巡行!

毎年行われる六斎市。今年は町制70周年という記念すべき年ということもあり、町内の各自治会が保有している「祭り屋台」の巡行が行われました。

普段「祭り屋台」は、北斎館やおぶせミュージアムに保管されています。
蔵の中に納められているものもあるので、なかなかお目にかかることができません。

そのうえ「屋台を動かす」というのは貴重であり、もはや一大事です。

雨に濡れると木製の屋台は傷んでしまうため、雨天の場合は巡行中止。
天気予報は、午後から雨予報というなかで、終わり時間を午前までに繰り上げて決行しました。

巡行中は晴れ間が見えるほどの天候となり、無事に多くの人の目に触れてもらうことができました。

屋台を蔵に納めて、喜びと安堵の気持ちで解散した数時間後…
予報通りの雨、しかも嵐のような風と土砂降りへ急変。

屋台を引いた皆さんは、家の中から窓の外を見て、
雨に遭わずに無事に巡行できたことに改めて「ほっ」としたことでしょう。

また見られるのは10年後。その時をお楽しみに♪

2.東京に小布施の食が大集合◎信州おぶせフェス

10月26日(土)東京の赤坂アークヒルズにて、昨年に引き続き「信州おぶせフェス」を開催しました。

小布施にコロナ前はよく行っていた、いつか行きたいと思っているけど行けていない、そもそも小布施を知らない…
いろいろな方に小布施自慢の味を届け、名前を知ってもらう良い機会となりました。

継続して開催していきたい思いはありますが、現地でしか出会えないものがたくさんあります。ぜひ小布施へ遊びに来てください!

3.新たな出会いと交流の場となるか?宿と◯◯

小布施を代表する酒蔵「松葉屋本店」の斜め向かい、
ずっとシャッターが降りたままの大きな空き家があります。

地元住民には「お豆腐屋さんだったところ」と言うと伝わるその場所が
違う形でシャッターを開けようとしています。

「何が小布施にあると嬉しいだろう?」を机上で考えて悩むより、
どうせ決まっていないのだから、せっかくなら直接人の声を聞いてみよう!
と10月26日(土)、27日(日)の2日間、イベントを小さく実施。

もともと商売をやっていた場所だけあって、行き交う人が立ち寄りやすい空間にいろんな可能性を見出せた時間となりました。

この先どんな姿になるのか乞うご期待!


【特集】何がはじまった?ミライ構想カレッジ

「おぶせじん」で何度かご紹介をしている「ミライ構想カレッジ in 小布施」10月18日(金)〜20日(日)にて初回をスタートすることができました。

とはいえ、正直「何をするのかよくわからない」と感じている方が多いのではないでしょうか?

そこで今回の特集では、第1回目で主にどのようなことを実施したのか、
今後どういう取り組みをするのかを、お伝えしていきたいと思います。

1日目(10/18)

<ゲストを迎えてのトークセッション>
自分たちでミライを考えるための材料となるよう、2名のゲストに登壇いただき、まずインプットから始まりました。ほんの少しゲストのご紹介です。

占部 まり さん
(宇沢国際学館代表取締役、日本メメント・モリ協会代表理事)

地域医療の充実を目指して内科医として勤めながら、父である宇沢弘文氏が提唱した「社会的共通資本」を広める活動も行なっています。

社会的共通資本とは
「ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置」のことである。
社会的共通資本には
大気、海洋、森林、河川、水、土壌などの「自然環境」
道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなどの「社会的インフラストラクチャー」
教育、医療、司法、金融、文化などの「制度資本」
という3つのカテゴリーが含まれる。

https://ideasforgood.jp/glossary/social-common-capital/

飯田 美樹 さん
 (リュミエール代表、カフェ文化・パブリックライフ研究家)

パリのカフェが社会変革の場だと体感したことをきっかけに、自宅や学校、職場でもない「サード・プレイス」について研究を始めます。
著書『インフォーマル・パブリック・ライフ』(ミラツク出版)が話題。

インフォーマル・パブリック・ライフとは
気軽に行けて、予期せぬ誰かや何かに出会えるかもしれない場所。リラックスした雰囲気が特徴的。
※文章一部変更

https://www.la-terrasse-de-cafe.com/

2日目(10/19)

2日目からは各テーマに分かれて、町の周縁部をサイクリングしたり、地域内の循環を大切にする牧場を訪問したり、子どもの居場所についてお話を聞いたりしました。

テーマは、それぞれ下記の通りです。
<経済>
地域経済の好循環に繋がる、小布施ならではの交流産業を構想する
<環境>
環境防災先進都市づくりを加速させるプレイヤーが集う共創コミュニティを構想する
<共同体>
「ヒューマンスケール」の町で描く暮らし働き続けたくなる地域を構想する

3日目(10/20)

2日間やってきたこと、考えたことを踏まえて、取り組みたい課題や題材をグループで決めます。
その決めた内容について議論を深めたうえで、それぞれのグループが発表しました。

参加者の声

ミライ構想カレッジの参加者へ実際に参加してみた感想を聞きました。

まず参加した動機を話すと、魅力的に感じた点が2つあります。
1つ目は「2050年を考える」という、そう遠くないミライの話であり、すごく自分事として捉えやすかった点です。
2つ目は、小布施という小さい町がモデルとなることで、他の市町村にも広げやすく、つながりも強められると思ったからです。
時間というタテ軸と地域というヨコ軸で考えられることに惹かれました。

3日間を終えてみて、背中を押してもらえたのと仲間ができたのは、とても大きいです。
ずっと考えてきてはいたものの行動に移せていなかったのですが、言葉にして皆さんに肯定してもらえたことで力が湧きました。

次のセッションの間までにも、スモールステップを踏みながら仲間を巻き込みつつ、持続できるものをつくっていきたいと思います。

ミライ構想カレッジに参加して、
「誰もが安心して生きられる世の中」
「よそいきでなく、その人が素の自分でいられること・ところ」
をつくりたいという自分の根本にある想いに向き合っています。

思いおこすと、たくさんの人に助けてもらい、育ててもらっての今があります。受けた恩をミライの人に向かって恩送りをしていきたい、そして、そんな連鎖ができたらと思っています。

自分は自分の専門分野しか知らないので、いろいろな方の話を聞かせていただいて、視野が広がったし、楽しかったです。
メンバーがいてくれるからこその化学反応もスゴくて、とても刺激的で楽しかったです。ここから深掘りして、実装していくまで本当に楽しみです!

次回以降のスケジュール

Session2:11月10日(日) @東京
次回の東京開催では、「リジェネラティブデザイン」を提唱する中島弘貴さんに登壇いただきます。
2050年に向けて、どんな未来を作っていきたいか?
「ミライ構想カレッジ」のなかで何をしていきたいか?を深める時間です。

Session3:12月14日(土)〜15日(日) @小布施
ここまでに立てた仮説や検証方法について、多種多様な視点からフィードバックを受けます。
それを基に小布施町でどのような仮説検証が可能か、より具体的なアイディアを考えていきます。

Session4:2025年2月8日(土)〜9日(日) @小布施
Session3以降の仮説検証期間を経て、本プロジェクト全体を通して得た学びや新たな発見を言語化し、共有します。

小布施町での実装に向けて、プロジェクト終了後も引き続き活動しながら、構想したミライを現実のものへしていきましょう!

来月以降「ミライ構想カレッジ」の実施内容などを「おぶせじん」にて連載していきますので、ぜひご購読ください。


【あいうえおぶせ】 き号「急須」

あたたかい飲み物が美味しい季節になってきました。

急須でお茶を入れることが少なくなってきましたが、
今一度、急須でお茶を淹れることの良さを伝える美術館のお話です。


つくりて通信

オブセ牛乳さんより「フルーツにあう」をテーマに作られた
こだわりのヨーグルト
が発売になりました。

果物のおいしさを最大限引き出すよう、酸味が控え目になっており、
とろりとしたヨーグルトです。

この時期はフルーツもたくさんありますので、カットフルーツにかけていただくとヨーグルトがよく絡んでとても美味しくなります。
またフルーツソースやジャムなどもとても合いますよ。

容器はアルミ製のスパウトパウチ(洗剤やシャンプーなど詰替用のパッケージと同様)を使用しており、スプーンを入れることなく、
スパウト口から絞り出すことで、直接器にヨーグルトを盛り付けることができます。容器を捨てる際もあまり、かさばりません。

美味しくて、環境にも配慮したオブセ牛乳さんのヨーグルト
ぜひお試しください!

小布施の牛乳屋、オブセ牛乳さんが作ったこだわりのヨーグルトは、
ふるさと納税でも寄付が可能です。


町報おぶせ

小布施の名産品のひとつである栗。
その栗を毎年ボランティアによって皮むきを行い、栗ごはんにして小中学校の給食として提供されます。

給食の時間、栗ごはんを嬉しそうにほおばる姿が印象的で、こちらも嬉しくなってしまうような表紙の10月号です。中身もご一読ください。

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編集後記

編集・執筆/橋本 緑(地域おこし協力隊)

「おぶせじん」を知ってもらうため、今回のNEWSにある「信州おぶせフェス」に行って来ました。

冷たくあしらわれることを覚悟していたのですが、皆さん優しく接してくださり、ありがたかったです。
いただいたご意見を参考にしながら「小布施に行きたい」「継続して読みたい」と思ってもらえるものにしていきたいと思います。

登録してくださった方々…ここまで読んでもらっていることを願って、この場で御礼申し上げます。あらためて、ありがとうございました!

小布施でお会いできることを楽しみにしています♪